限局性学習症(SLD)のうち、「読み書き」に困難を抱える小学生のお子さんを対象にトレーニングを行っています。
以下のようなトレーニング・支援を行いますが、何に重点的に取り組むかは、学年や意欲、困難さの度合いにより異なります。お子さん、ご家族と相談しながら、個々にプログラムを組んでいきます。
1. 読み書きのトレーニング
読み書きを系統的、明示的に学びます。また、お子さんの強い力を使って習得を図ります。
ひらがな、カタカナの読み書き
- 50音表の仕組みの理解を促し、文字と音を正確にマッチングさせます。
- 視覚、聴覚、触覚といった多感覚を利用し、形を捉え、書けるように促します。
4. 学校との連携、環境調整に関するサポート
- お子さんが学校等で適切な支援・配慮を受けられるよう、診断書や診療情報提供書の作成を承ります。
対象
- 小1~6年の限局性学習症(ディスレクシア、ディスグラフィア、読み書き障害)と診断されているお子さん
- 医師により、トレーニングを行うことが望ましいと判断されたお子さん
利用の流れ
1. 発達外来受診
2. 各種検査
- 知能検査
- WISC-Ⅴ…提携のどんぐり発達クリニックにて実施
16,500円+予約料4,000円=20,500円
- 読み書き検査
- STRAW-R…提携のどんぐり発達クリニックにて実施
13,200円+予約料4,000円=17,200円
↓さらに詳細なアセスメントが必要と医師が判断した場合
- 読み書きに関わる認知能力等の検査
- さくらキッズくりにっくにて実施。
アセスメントパッケージ:PVT‐R、URAWSSⅡ、音韻意識の検査、WAVES等、複数の検査を組み合わせ、2回に分けて実施します(1回1時間程度)。
料金は22,000円(税込み)。
※検査者による結果説明と報告書が含まれます
3. トレーニング開始
各種検査の結果、限局性学習症と診断され、トレーニングを行うことが望ましいと医師が判断した場合、トレーニング開始となります。
時間・トレーニングの頻度など
- 指導時間は1回50分(指導のフィードバックや宿題の説明等を含む)です。
- トレーニングの頻度は原則月2回、曜日と時間枠は固定となります(例:第2、4水曜日の15時)。
- 次のトレーニングの日までに取り組む宿題があります。スムーズに習得が進むよう、ご協力をお願いします。
- 空きがない場合はウェイティングとなり、空きが出次第のご案内となります。
料金
- 初回体験は6,600円(税込み)。
- その後、継続する場合は5回(33,000円(税込み))、もしくは10回分(66,000円(税込み))をまとめてお支払い頂きます。
5. 音声教材体験会
音声教材体験会はお申し込みを随時受け付けています。音声教材とは、発達障がい等により、読むことに困難がある児童生徒に向けたデジタル教材です。タブレットやパソコンで教科書を読み上げさせたり、読み上げ中の箇所をハイライトで表示したりできます。
この体験会では、実際に音声教材を使ってみながら、どんな種類があるのか、どれが使いやすいかを一緒に体験していきます。
対象
- 読むことに困難を感じる小学生のお子さまとその保護者の方
- 中学生の方もお申し込みいただけますが、体験する教科書の音声教材は小学校のものになります。
- 当院の受診歴がない方もお申し込みいただけます。
- 「自分の子どもが該当するのか分からない」という場合はお電話でお問い合わせください。読みづらさの特徴としては以下のような様子が挙げられます。
- 音読の宿題が負担で、親子ともにぐったりしている
- 文字を1つずつ拾い読みしてしまい、時間がかかる
- たどたどしく読み、読み終えるととても疲れている
- 不自然なところで区切って読んでしまう
保護者の方のみのご参加も歓迎しております。なお、音声教材の申請方法なども説明しておりますので、恐れ入りますが、お子様だけでのご参加はご遠慮いただいております。
日時
- 水曜日・第2・4土曜日
※所用時間は1時間程度です。
お申し込み方法
Googleフォームよりお申し込みください。
後日担当者からお電話をし、日程調整をさせていただきます。
体験できる音声教材
- マルチメディアデイジー教科書
- 音声付教科書
- UD-Book
- デイジー子どもゆめ文庫 など
持ち物