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「来年小学校に上がるのですが、まだ文字が読めません」
「小学校入学の前に読み書きの練習をさせた方が良いのでしょうか?」
こんにちは。さくらキッズくりにっくの心理士です。新一年生の就学時健康診断が始まるこの時期によくお受けするご相談の1つに、このようなものがあります。周囲のお子さんが上手に読み書きしているのを見て、不安になったり焦ったりする親御さんもいらっしゃるかと思います。
結論から申し上げますと、この時期はまだ心配しなくても大丈夫です。
最近の研究で、ひらがながほとんど読めない年長児にたくさんトレーニングをしてもあまり効果がないということが分かってきています。しかし、そのようなお子さん達のうち9割程度は、小1の秋頃になると特別なトレーニングをしなくても読み書き能力が追いついてくることも分かってきています。読み書きのベースとなる能力の発達には個人差があり、それらの能力が備わってくるとあまり苦労せず覚えられるようになってくるのです。
つまり、読み書きの遅れを心配するのは小1の夏休み頃でも遅くないということです。
「そうは言っても心配で何かせずにはいられない」という場合は、子どもを「文字嫌いにさせない」ということを心に留めて、楽しく行える範囲で文字遊びや言葉遊びをするのがお勧めです。カルタ、すごろく、しりとりのような昔ながらの言葉遊びや絵本の読み聞かせが良いでしょう。就学まであと半年、親子で是非楽しい時間をもてるとよですね。
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長
医学博士、小児科専門医、小児科指導医