ブログ
Blog
Blog
赤ちゃんの口の中を見ると、頬粘膜や舌に真っ白なものがついていてびっくりすることがあるかもしれません。ときにうっすら青っぽく見えたりもします。健診や予防接種時にたまたま見かけることもあります。鵞口瘡 これはカンジダという真菌が、赤ちゃんの口の中で増える真菌感染症の一種で、鵞口瘡(がこうそう)と呼ばれています。一見ミルクかすのように見えますが、こすっても取れないのが特徴です。 お母さんのおっぱいや手指、哺乳瓶の乳首、おもちゃなどに付着している真菌が原因と考えられています。 少し不機嫌になったり、ミルクの飲みが悪くなってしまうこともあるようですが、一般的には特に症状はありません。
治療 赤ちゃんに特に症状がなければ、治療は必要ありません。お母さんのおっぱい、手指、赤ちゃんが触る可能性のあるおもちゃの消毒を行いましょう。月齢があがるにつれて自然に良くなることがほとんどです。 不機嫌や哺乳不良がある場合には、塗り薬や飲み薬を使うこともあります。
おしりにも注意を 口の中のカンジダを飲み込んでうんちと一緒に排泄されると、カンジダがおむつかぶれを起こす場合があります。おしりが赤くなっている場合には、真菌用の塗り薬を塗って治療をします。 赤ちゃんのお口の中が真っ白で心配、そんなときはお気軽に予防接種や健診時にご相談ください
滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教
小児科専門医、血液専門医