子どもがかかると怖い「食中毒」

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子どもがかかると怖い「食中毒」

 

 過ごしやすい春がすぎ、暑い夏が近づいてきましたね。コロナも落ち着き、今年は行楽や行事などでお出かけになる方も多いと思います。その際にお弁当を持参される方も多いかもしれません。そんな時期に注意するべきことの一つとして食中毒があります。

毒は、ウイルスや細菌がついた食べ物を食べることで起きる下痢、腹痛、発熱、などの症状が出る病気です。

冬場に流行しやすいのは「ノロウイルス」や「ロタウイルス」などですが、夏場は「サルモネラ」「カンピロバクター」「病原性大腸菌」など細菌によるものが多いといわれています。

夏場に流行しやすい細菌の特徴は、、

「サルモネラ菌」家畜などの腸管にいる細菌です。食肉、卵などが原因で発症するほか、ペットやネズミによって食べ物に菌が付着する場合もあります。菌が付着した食べ物を食べてから半日ほどで激しい胃腸炎症状が現れます。

「カンピロバクター」動物の腸管にいる細菌です。付着した肉や加熱不十分な食品を食べることで食中毒を発症します。

「病変性大腸菌」家畜の腸管にいる細菌です。有名なところでo-157が知られています。毒素の強いベロ毒素を出し腹痛や水のような下痢、出血性の下痢を発症する時もあります。食肉に付着しているため、肉を生で食べた時加熱不十分な肉を食べたりすることによって食中毒を発症します。乳幼児などは重症化しやすく注意が必要です。

 細菌の多くは、室温(約20度)で活発に増殖しはじめ、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖スピードが最も速くなります。夏場は食品が痛みやすい季節ですし、食中毒を引き起こす細菌が繁殖しやすくなるため特に注意が必要です。

下痢や嘔吐が続くと脱水症状を引き起こすこともあり、合併症も起こしやすいので、

お子さんの食事の調理過程や保存状態には、特に注意を払いましょう。

<食中毒の予防対策>

(1) 調理前や食事前には石けんで手をよく洗う

(2) 食材を流水でよく洗う

(3) まな板や包丁は使った後、よく洗って乾かす

   特に肉、魚、卵を使ったあとの調理器具は洗剤で良く洗い、熱湯をかけて殺菌しましょう。

   台所用殺菌剤も有効です。

(4) 食材は中までしっかり火を通す。温めなおしのときも十分に加熱する

(5) 生鮮食品は保存状態に気を配る(常温で放置しない)

   細菌の多くは高温多湿な環境が活発になりますが、10度以下になると増殖がゆっくりとなり、

   マイナス15度以下では増殖が停止します。加熱調理した後で冷蔵庫保存するときも早めに食べきるように

   しましょう。食べきれない場合、冷凍保存できるものは早めにすることをお薦めします。

これからの季節は、なるべく火を通した食材を食べるほうが安心です。

生野菜はなるべく避け、ハムやかまぼこなどの加工食品も一度加熱し、しっかり冷ましてからフタをしめるようにしましょう。夕食の残りなどはタッパーのような密閉容器で保存する方が菌の繁殖を抑えられます。食中毒対策のグッズも出ており、それを利用するのも一つです。

食中毒の症状である嘔吐や下痢は、菌を外に出そうという体の防御反応です。もしかしたら昨日の食事が原因かも?と思い当ったら、早めに医師の診断を受けましょう。

しっかり対策をおこない夏に向けて食中毒に注意していきましょう。

院長 藤井 明子
記事監修
院長 藤井 明子

北里大学医学部卒、東京女子医科大学医学系大学院修了、東京女子医科大学病院、千葉市立海浜病院、長崎大学病院、長崎県立こども医療福祉センター

医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、てんかん学会専門医

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