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こんにちは。さくらキッズくりにっくの心理士です。日々お子さんと関わる中で、大変なこと、困ってしまうことは沢山あると思います。そのなかでも、今日は『かんしゃく』をテーマにお話をしたいと思います。
かんしゃくとは、子どもが自分の気持ちを表現する方法のひとつですが、親御さんにとってはどんなになだめても大声で泣き叫んだり、大の字になって寝転ぶ我が子を見て、「なぜ分かってくれないの?」とイライラしたり、どう関わればいいのか…と悩んでしまうことも少なくないと思います。そんな時は、“どんな時にどんな理由で起こるのか”というポイントを意識してみてはどうでしょうか。親御さんにとっては何でもないことでも、そういえば、いつもと違う道を通っていた、遊んでいる途中でおしまいになってしまった、もしかしたら疲れていたのかも…など、お子さんにとっては一大事のことがあるかもしれません。
お子さんのかんしゃくが起きた時は、まずはお子さんの安全を確保し、見守ってあげましょう。「かんしゃくを早くおさめよう」と焦って沢山声をかけてしまうと、より長引いてしまうこともあるので、説明してなだめようとしすぎずに、見守ってあげてください。そして、少し落ち着いたタイミングを見計らって「○○だったよね」とお子さんの気持ちを代弁して言葉をかけてあげましょう。お子さんにとっては“気持ちを分かってもらえた体験”と“正しい表現方法を知る体験”に繋がっていきます。その後は、お子さんの好きな別の話題にさりげなく切り替えてあげると、お子さん自身も気持ちを切り替えやすくなります。
かんしゃくと言っても、頻度や程度、表現の仕方はお子さんによって様々です。今回お伝えした方法も関わりのうちのひとつにすぎませんが、ぜひ普段とは視点を変えて関わってみてくださいね。それでも関わりに困ってしまう時や、親御さんの自信がなくなってしまう時には、ぜひお気軽に相談してください。
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長
医学博士、小児科専門医、小児科指導医