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11月に入り、一気に気温が下がり、冬らしい気候になってきましたね。空気も冷たく乾燥し、お子さんたちが風邪を引きやすい季節になりました。今日は風邪の困った症状、鼻水・鼻づまりに対するご自宅でのケアの方法をご紹介したいと思います。
🌸どうして鼻水がでるの?
鼻は空気の出入り口で、取り込んだ空気を加湿・加温し、ホコリや花粉、ウイルスなどを除去する、「加湿空気清浄機」のような役割をしています。そしてからだにとっての異物を排除するために、自然の防御反応として鼻水を出します。私たちがやっかいだなぁと思っていた鼻水は、実は洗浄液だったんです!ただこれが乾燥によって詰まると、鼻づまりとなり、息苦しさは寝苦しさに繋がります。
🌸お家でできるホームケア
① 加湿・加温
室内の湿度が下がると鼻水が固まり、鼻づまりとなって苦しくなります。夜寝るときには加湿器をしっかりかけ、室内の湿度を40-60%に保ちましょう。室温は20-23℃くらいが適切です。
② 鼻吸引
こまめにお子さんの鼻を吸ってあげましょう。口で吸うタイプの吸引器もありますが、やはりうまく吸えないことが多いのと、吸う大人が風邪をもらってしまうこともあるため、電動の鼻吸引器がおすすめです。最初は嫌がってしまうお子さんも多いですが、吸って楽になることが分かれば自分からやってくれる子もいます。鼻吸引を行うタイミングは哺乳前後、入浴後、寝る前が効果的です。
もし鼻水が固まって吸いにくい場合は、浴室内にシャワーなどで湯気を作っていただき、その中でお子さんを5-10分くらい抱っこしていると鼻水が柔らかくなり、吸いやすくなりますよ。また蒸しタオルを鼻の付け根や下に当てるのも良い方法です(鼻と口の両方をふさがないように注意しましょう)。
③ 鼻水かみ練習
鼻水を上手にかめるようになると、鼻吸引をしなくても症状を和らげることができるようになります。鼻をかむのが苦手なお子さんには、遊びながら鼻をかむ練習になる「ティッシュロケット法」があります。 当院のYoutubeに動画がありますので、ぜひ参考にしてみてください。
上手な鼻のかみ方『ティッシュロケット法』
辛い鼻水、鼻つまりが少しでも軽くなるようなホームケアをご紹介しました。眠りが浅い、鼻水のせいで咳が出て苦しそう、症状が長く続く場合には、一度くりにっくまでご相談ください。
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長
医学博士、小児科専門医、小児科指導医