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こんにちは、さくらキッズくりにっくの看護師です🌸
みなさんは、『百日咳』という感染症をご存じですか?
百日咳は、感染症法で5類感染症に位置付けられている感染症です。2024年中盤から増加傾向にあり、2025年に入り急増しているため、小児科学会でも注意喚起されています。
今日は、百日咳とはどのような病気なのか、また予防するためのワクチンの必要性についてお話していきます。
1.百日咳ってどんな病気?
百日咳は、百日咳菌という細菌によって引き起こされる呼吸器感染症です。最初は風邪のような症状から始まりますが、徐々に特徴的な激しい咳が出るようになります。
初期:発熱、咳、鼻水
中期:連続した激しい咳、咳の後にヒューという音がする
後期:徐々に咳が落ち着く
特に、生後6ヶ月以下の乳児は、重症化し呼吸困難や肺炎を合併することがあります。
2.百日咳はどのようにうつるの?治療方法は?
百日咳は、咳やくしゃみによる飛沫感染でうつります。
感染力は強く、家庭内感染が起こりやすいのが特徴です。
検査は血液検査を行い、治療は抗生物質の内服が中心となります。
3.百日咳で特に注意が必要なのは?
乳幼児:免疫力が低いため、感染すると重症化しやすい
妊婦:出産後に赤ちゃんを感染させるリスクがある
※成人は症状が軽いため、普通の風邪と思い、気付かないうちに感染源となってしまう可能性があります。
4.百日咳はワクチン接種で予防できます!
百日咳の予防には、ワクチン接種が非常に有効です。
乳幼児期:四種混合ワクチン、五種混合ワクチンを定期接種
学童期:就学前の5~6歳(MRワクチンと合わせて接種)
11~12歳:定期接種の二種混合ワクチンを三種混合に変更して接種
※学童期、11~12歳のワクチン接種は自費になります。
大切な子供たちを百日咳から守るために、ワクチン接種をおすすめします。
接種に関してご相談がありましたら、お気軽にお問い合わせください。
滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教
小児科専門医、血液専門医