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こんにちは。さくらキッズくりにっくの心理士です。12月に入り、今年も残すところあと一か月となりました。この一年は、昨年にも増して外出を控えるなど制約の多い日々が続いていたと思います。お子さんと関わる中で出てくる心配や不安にコロナ禍も加わって、上手く発散できずによりストレスが溜まりやすくなっているのではないでしょうか。ストレスと上手くつきあう方法として、今回は“リフレーミング”という考え方について、お話したいと思います。
🌸リフレーミングってなに?
直訳すると「フレームをつけ直す」という意味で、心理学でよく使われる言葉です。ある枠組み(フレーム)で考えている物事について、今までの枠組みを外し、違った枠組みで見ることを言います。例えば、半分残っているケーキを見た時に、「もう半分しか残っていない」という捉え方と、「まだ半分も残っている」という捉え方があります。“半分残っているケーキ”という事実は変わらないですが、捉え方によってケーキをより味わって食べようという気持ちに変化が生まれます。
🌸リフレーミングの具体例(お子さんに対して)
リフレーミングの考え方を、日々のお子さんとの関わりに取り入れた例にして、いくつか挙げてみます。
・「学校に行きたくない」と言い出した → 自分から困りごとを言葉で伝えられた
・苦手な算数だったから、50点しか取れなかった → 苦手な算数なのに50点も取れた
🌸リフレーミングの具体例(親御さん自身について)
リフレーミングはお子さんだけでなく、親御さん自身にも取り入れることが出来ます。
・今年の夏休みはどこにも連れて行ってあげられなかった → その分お家でゆっくりのんびり過ごすことができた
・子どものことをすぐに叱ってしまう → お子さんに良くなってもらいたいという気持ちがある
このように別の枠組みで見てみることで捉え方が変わり、お子さんも親御さんも、ほんの少し気持ちが軽くなることがあるかもしれません。ぜひ試してみてくださいね。
クリニックでも親御さんの育児相談や、お子さんのカウンセリングなど、心理士がお受けしています。気になることや心配なことがあれば、お気軽にご相談ください(予約のTel.03-5451-0016)。
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長
医学博士、小児科専門医、小児科指導医