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こんにちは、さくらキッズくりにっくです🌸
クリニック前の桜もすっかり葉桜になりました。
4月も半ばを迎え、体調をくずしてしまうお子さまも多くいらっしゃることと思います。
4月から集団生活を始めたお子さまが風邪を繰り返すことを「保育園症候群」や「保育園の洗礼」と呼ぶことがあります。
これは、集団生活を通じて様々な感染症に触れる機会が増えることが原因です。
海外の報告によると、保育園の欠席の頻度は入園後2~4か月がピークで、9か月経過すると減ってくるとされています。
(Scuez-Havupalo L,Toivionen L,Karppinen S, Kaljonen A,Peltola V. Daycare attendance and respiratory tract infection: a prospective birth cohort study.BMJ Open. 2017 Sep 5;7(9);e014635)
ですから「保育園症候群」は、来年の春ごろにはひと段落することが多いと思われます。
園で発熱があり呼び出しがあった場合でも、お子さまの様子が比較的元気であれば、すぐに受診せずご自宅で様子をみていただいても大丈夫です。
発熱からあまり時間が経過していないと、インフルエンザや新型コロナウィルスなどの検査で正確な結果がでないことがあります。発熱してから12時間以上経過すると、検査の精度が高まります(なお、解熱剤は使用しても検査に影響はありません)。
お熱があっても水分が摂れていて、全身状態も落ち着いているようであれば、受診のタイミングを決めるときの参考してください。(検査の実施、種類は診察してからの判断になります)
ただし、以下のような症状が見られる場合には、早めの受診をお勧めします。
*ぜーぜーして呼吸が苦しそう、顔色が悪い
*ぐったりしている
*水分や食事がとれない
*嘔吐を繰り返している
*発熱が4日以上続いている
*ご家族から見ていつもと様子が違うと感じるとき
・・・とここまでは小児科医としての一般的な見解です。
ただ日々外来をやっていると、そうは言っても大切なお子さまの体調不良は不安だし、心配になるのも当然だと思うことが多々あります。
ですので上記に当てはまらない場合でも、ご家族が少しでもご心配なようであれば、どうぞ遠慮なくご受診ください。お子さまの風邪への対応は、慣れないうちは判断に迷うことも多いものです。「また来てしまってすみません」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、謝る必要なんてありません!ご家族の方が安心して対応できるようになるまで、私たちがしっかりとサポートいたしますので、いつでもお気軽にご相談ください。
なお、当院では病児保育もおこなっております。急な体調不良でお仕事を休めない、そんなときはどうぞご利用ください。
滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教
小児科専門医、血液専門医