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こんにちは!さくらキッズくりにっくの事務スタッフです。
朝晩は少しずつ肌寒くなり、季節はすっかり秋ですね🍁
秋といえば「読書の秋」。
そこで今回は、絵本についてお話したいと思います😊
幼少期はもちろん、以前幼稚園教諭として子どもたちと過ごしていたこともあり、今もクリニックで行っている製作あそびや病児保育などでお子さんと関わる中で、絵本を通じて温かい時間を感じる機会がたくさんありました。
私がこれまで出会ってきた絵本の中から印象に残っている絵本をいくつか振り返りながら、「絵本っていいな」と感じた瞬間をお届けできたらと思います✨
『わたしのワンピース』 絵・文:にしまきかやこ
真っ白い布で、うさぎさんがワンピースを作りました。それを着てお花畑を通るとワンピースは花模様に、雨が降ると水玉模様に…、次々と柄が変わります。(こぐま社より)
私が4歳くらいの頃に大好きだった絵本です。
母に何度も読んでもらい、文章を丸暗記するほど気に入っていたそうです。
読んでもらっていたときの記憶はほとんど残っていませんが、大人になって改めて読んでみると、文章のイントネーションや区切り方が、当時母が読んでくれたそのまま残っているように感じます。
絵本を通して、あの頃の声や空気がよみがえってくるような気がします。
『はじめてのおつかい』 作:筒井頼子 絵:林明子
この絵本も、私が小さい頃によく読んでもらっていた一冊です。
はじめておつかいに出かける5歳のみいちゃんの気持ちになって、読んでいる自分もハラハラドキドキ…。
林明子さんが描く絵からは登場人物の気持ちや空気感まで伝わってくるなあと、大人になった今、より深く感じるようになりました。
『はっぱのおうち』 作:征矢清 絵:林明子
はっぱに囲まれたおうちの中に入って、雨宿りをする女の子のお話。
こちらも林明子さんの絵で、私が幼稚園教諭として働いていた頃、年少クラスの子どもたちに読み聞かせをしたことがあります。
その数日後が七夕で、園では保育室に入りきらないほど立派な笹を準備していました。まだ立てる前の笹を横たえた状態で、子どもたちが飾りをつけていたときのことです。笹の中にしゃがみ込んだ男の子が、「はっぱのおうちみたい!」と言ったのです。
絵本で見た世界と現実の体験がつながった瞬間を見て、とても可愛らしく、心が温かくなりました。
『きんぎょがにげた』 作:五味太郎
クリニックで行っている製作あそびの時間に、2歳のお子さんに読み聞かせをした絵本です。
最初は診察をすると思って怖くて泣いていたお子さんでしたが、この絵本を読み始めると、途中から金魚の場所を指さして教えてくれました。
「すごいね!見つけられたね」と声をかけながらページをめくっていくうちに、少しずつ笑顔が増えていき、読み終える頃には涙も止まっていました。
その後の製作あそびでは、すっかりニコニコの表情に。絵本の力は本当にすごいなと感じた瞬間でした。
子どもの頃に読んだ絵本も、大人になってから読み返すと、また違った発見があります!
みなさんもぜひお子さんと一緒に、あるいはご自身のために、絵本を開いてみてはいかがでしょうか🤲🏻
滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教
日本小児科学会 小児科専門医、日本血液学会認定 血液専門医、小児血液・がん学会、日本血栓止血学会