こどもの身体 これってなぁに?足の赤いぶつぶつ②|世田谷区、桜新町の小児科|さくらキッズくりにっくのブログ

WEB予約はこちら
インフル外来予約はこちら
フルミスト外来予約はこちら
フルミスト外来予約はこちら
さくらキッズくりにっく
桜新町の小児科さくらキッズくりにっく
TEL
MENU

ブログ

Blog

こどもの身体 これってなぁに?足の赤いぶつぶつ②

前回(こどもの身体 これってなぁに?足の赤いぶつぶつ①)に引き続き、本日もお子さんの足に見られる赤いぶつぶつについてお話しします。

今回のぶつぶつは、特に足にできる小さな赤い点々。痛みもかゆみもない、そんな
「免疫性血小板減少症(ITP)」 のご紹介です。

 

🌸免疫性血小板減少症(ITP)とは?

免疫性血小板減少症(Immune Thrombocytopenia:ITP)は、白血球や赤血球には異常がなく、血小板に対する自己抗体が作られることで血小板が破壊され、血小板が減少する病気です。

小児ではどの年齢でも発症しますが、特に0~7歳に多く、やや男児に多い傾向があります。

原因ははっきりとは分かっていませんが、小児では感染症やワクチン接種後に発症することがあるとされています。

🌸ITPの症状は?

主な症状は、点状出血紫斑(出血斑)などの皮膚・粘膜の軽い出血です。鼻出血や歯肉からの出血が見られることもあります。また女児では月経過多をきたすこともあります。

重篤な合併症である頭蓋内出血の頻度は0.2~0.8%程度とされ、まれではありますが注意が必要です。

🌸ITPの診断は?

疑わしい症状がある場合は、血液検査で血小板数を確認します。
一般的に血小板数が 10万/μL未満 を血小板減少と定義します。

また、ITP以外に血小板減少をきたす疾患を除外することが重要です。

例えば白血病、骨髄不全症、先天性無巨核球性血小板減少症、フォン・ヴィレブランド病2B型、ウィスコット・オルドリッチ症候群などが挙げられます。

病期は以下のように分類されます。

  • 診断から3か月以内:新規診断ITP
  • 3~12か月:持続期(移行期)
  • 12か月以上:慢性期

 

🌸ITPの治療は?

予後は非常に良好で、多くのお子さんが特別な治療を行わなくても、6か月~1年以内に自然に改善します。慢性化するのは約25%とされていますが、発症から2年以上経過しても自然寛解することがあります。

治療の目的は、血小板数を正常化することではなく、自然回復までの間に危険な出血を防ぐことです。

生命を脅かす可能性のある出血症状がある場合や、出血リスクが高い場合には、副腎皮質ステロイド、免疫グロブリン製剤(IVIG)が第一選択となります。

慢性・難治例に対しては脾臓摘出術が検討されることもあり、60~80%で有効とされています。しかし、脾摘後の感染症リスク、血栓症のリスクや小児ITPでは慢性化しても自然寛解する例があることに加え、近年ではトロンボポエチン受容体作動薬(TPO-RA)やリツキシマブなど新しい治療薬が使用可能となったことから、現在では脾臓摘出を行う症例は減少しています。

 

本日はお子さんで比較的よく見られる免疫性血小板減少症(ITP)についてお話しました。

このお病気は通常ほとんどのお子さんが治療を要さず、早い時期に自然治癒するものですが、血小板の数や症状によっては治療が必要になったり、出血症状に注意しながら薬の量を調整したりと長期間にわたって継続した管理が必要になることもあります。

お子さん自身は出血症状があってもお元気なことがほとんどなので、ぶつけたりケガがないようにするのも難しく、私も入院してきたお子さんがベッドの下に潜り込んで出てこなくなったのをぶつけないように出てくるよう必死に誘導した記憶があります 。

 

お子さんの身体の赤い発疹は湿疹や虫刺されのことがほとんどですが、これってなんだろうと気になった際には、どうぞくりにっくまでご相談ください 🙂 

ご予約はWebまたはお電話(03-5451-0016)でお願いします!

院長 松岡 明希菜
記事監修
院長 松岡 明希菜

滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教

日本小児科学会 小児科専門医、日本血液学会認定 血液専門医、小児血液・がん学会、日本血栓止血学会

詳しい医師紹介を見る  クリニックの予約を取る

お知らせ

ブログカテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ