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こんにちは!さくらキッズくりにっくの看護師です。
年末の暖冬から一遍、年明けから寒い日が続いていますね。
まだまだインフルエンザも流行していますが、「水痘(みずぼうそう)」の流行季節でもあります。
さくらキッズくりにっくでも発疹でいらっしゃった方が実は水ぼうそうだった、など
流行しているのが現状です。
乾燥による発疹?じんましん?判断は難しいですが、特徴はあるので早期に発見し、
家庭内感染を防いでいきましょう。
どんな病気?
水痘、いわゆる「みずぼうそう」は水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)によって引き起こされる皮膚感染症です。
感染力が強く、家庭内での発症率は90%といわれています。
季節的には毎年12〜7月に多く、8〜11月には減少しており、罹患年齢はほとんどが9歳以下です。
どうやって感染する?
潜伏期間は通常14-16日、まれに10-21日と長く、症状が出現したころには
家庭内で既に感染してしまっていることも、、、
・飛沫感染
通常のお風邪と同様に咳やくしゃみにもウイルスは含まれています
・接触感染
タオル類の共有や入浴でも感染します
・空気感染
浮遊したウイルスを吸入することでも感染します
症状は?
通常は虫刺され様の小さく赤い発赤(紅斑)→少し盛り上がった発疹(丘疹)→
水を持った様な発疹(水疱)→かさぶた(痂皮)といった流れで発疹が変化していきます。
12-24時間ほどで水疱まで経過するため、様々な段階の発疹が同時にみられることが多いです。
出現部位は全身性で、身体や顔以外に陰部、頭皮にも発疹ができるのが特徴です。
発疹の他に発熱を伴うこともあります。
家庭で注意する点は?
爪を短く切り、肌着を清潔にして皮膚が化膿しないように気をつけましょう。
入浴は、石けんを手のひらで泡立てて、泡とシャワーでさっと汗を流してあげた方が
かゆみも少なくなり、とびひにもなりにくくなります。
また、同じ浴槽のお湯やタオル類からの感染防止のため、共有はやめましょう。
口の中にも水疱ができて痛い場合は、塩辛いもの、すっぱいものは避けましょう。
お薬はあるの?
・内服薬:抗ウイルス薬を発病後48時間以内に開始し、5日間内服することで症状を
軽くすることができます。
・塗り薬:かゆみ止めとして、水疱や紅斑などの発疹部にフェノール亜鉛化リニメント(カチリ)を
塗布します。綿棒で発疹の上に塗ってあげましょう。かさぶたになった発疹には必要ありません。
登園・登校はいつから?
水痘はすべての発疹が痂皮形成(かさぶた)されるまでは出席停止となります。
登園・登校許可書も必要になるので、診察に来ていただいてから医師の判断となります。
予防できる?
水痘ワクチンは定期接種で、通常1歳から接種可能です。
1回目は1歳から1歳3ヶ月
2回目は、1回目接種より6か月後に接種
水痘ワクチンに関してのQ&A
Q.水痘ワクチンの予防の効果は?
A.1回の接種で90%近く抗体ができるといわれていますが、1回接種者の15%は抗体が
不十分であると報告されています。
2回の接種により、十分に抗体が獲得できるといわれています。
Q.水痘は軽い病気?なぜ予防した方がいいの?
A.基本的には1週間程度で治癒することがほとんどですが、合併症を発症し入院加療が
必要となるケースがあります。また、ワクチンの接種はVZV感染者の水痘発症や
重症化のリスクを下げるだけでなく、ワクチンを受けられない妊婦や病気により免疫が
低下している方へ感染を広げないという効果もあります。
さくらキッズくりにっくでは発疹のある方は事前に看護師が確認し、
待合場所を分けさせてもらっていますので、安心してご来院ください。
保育園で水痘がでた!水痘かもしれないけど、わからない!なんてときにもぜひご相談ください。
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長
医学博士、小児科専門医、小児科指導医