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日に日に湿度の高い暑い日が続くようになりましたね。「また、この季節か・・・」と来る猛暑に怯みたくなるスタッフです。
この時期に注意が必要になってくるのが「熱中症」です。
身体が暑さに慣れていない梅雨明けや、急に気温が上がった日は特に注意が必要になります。
*注意が必要なのは気温だけ?
この時期に注意が必要なのは気温だけではありません。
湿度や輻射熱の影響も考える必要があります。それが「暑さ指数」です。
暑さ指数WBGT(℃)=0.1×気温 + 0.7×湿度 + 0.2×輻射熱
で示されます。 (暑さ指数とは人体に直接作用する暑さを総合した指数のこと)
気温の影響以上に湿度や輻射熱の影響がとても大きいのです。
ジメッとした暑さはただ暑い日以上に身体にこたえますよね。
湿度が高いと汗が蒸発しにくく、身体から空気へ熱を放出する力が減少します。
輻射熱(ふくしゃねつ)は、日差しを浴びた時に受ける熱、地面・建物・人体から出る熱のことです。
より地面に近いところにいるお子さんは大人以上に熱中症のリスクが高まります。
ベビーカーの中は思った以上に熱がこもっています‼
東京都で大人が32℃の暑さを感じるときには、
子どもは35℃、ベビーカーの赤ちゃんは36℃を感じているとも言われています。
また、年齢が低いほど体温調節の機能が未熟で、代謝も活発です
☆☆☆ 暑さ指数が28℃を超えたら注意が必要です ☆☆☆
学校や保育所でも屋外での活動を控えるところも多いのではないでしょうか。
暑さ指数が33℃を超える場合には熱中症警戒アラートが発表されます。
環境省 熱中症予防サイト https://www.wbgt.env.go.jp/alert.php
*熱中症予防のためには
炎天下での遊び 運動は要注意
日差しの強いのは10時~14時です。暑さ指数を上手に活用し、暑さ指数が28℃を超える場合には、涼しい屋内で過ごすようお勧めします。
屋外では帽子などを使用し、直射日光が当たることを避けましょう。
こまめな休憩 こまめな水分、塩分補給をしましょう。
外出前にも水分補給をしましょう。量より回数を重視しましょう。
小さなお子さんは暑くても、喉が渇いてもそれを訴えることが難しいこともあります。
大人がこまめに気を配る必要があります。
大人が疲れた、喉が渇いたと感じるより早めに休憩や水分補給できるようにしましょう。
クールリング、コールドリングも炎天下ではすぐに温まります。つけてるから大丈夫ではなく、温まると逆効果になることもありますので冷たさを保っているか確認しつつ上手に使用しましょう
*ベビーカーの使用に関して
フード等で日差しを遮ることは大切ですが、ベビーカーにタオルをかけたりすると中に熱がこもり、 温度上昇につながる場合があります。
また、全く顔が見えない状況も危険です。
◎お子さんの顔色や様子はこまめに確認
◎風通しを良くし、タオルを私用する場合には薄手の熱を吸収しにくい素材のものを
◎熱中症対策においては、座面が高い位置にあるベビーカーの方が好ましいです。
(転落リスクを考えるとこの限りではありません)
◎保冷剤を上手に活用しましょう
◎水分摂取がすぐにできるように持ち歩きましょう
*でも、こんな症状が見られたら・・・
顔が赤い
息が荒い
不機嫌にぐずる いつより何となく元気がない
普段の様子や反応となんとなく違和感がある
水分を摂取したがらない
おしっこの量がいつもより少ない
熱中症のリスクがありますので医療機関にご相談ください。受診した方が良いのか悩まれる場合当院でもご相談をお受けしております。お気軽にご相談ください。
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長
医学博士、小児科専門医、小児科指導医