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さくらキッズくりにっくの心理士です。
3月に入り、来月には子どもたちが入園や入学・新学期を迎えます。年明けからの感染拡大による自身の感染や、感染による臨時休園・休校が続き、落ち着かない年度末となっているのではないでしょうか。担任の先生がご家族の影響で出勤できず、副担任や別の先生が対応にあたっているという話も耳にします。3月は、未就学児であれば次年度や就学に向けた生活の準備、就学児であれば次学年に向けた学習の振り返りを行う時期であるにも関わらず、例年のように落ち着いて取り組むことができていないかもしれません。
こうした中でも、年度は切り替わり新しい生活は始まります。子どもたちにとっては、担任の先生やクラスのお友達が変わることに限らず、毎日通う道やその風景、教室(お部屋)や自分のロッカーが変わることですら、大きな環境変化です。すぐに慣れるのが難しくても、子どもたちなりに挑戦しています。3月~4月にかけての、新しい生活への移行を見届けてみてください。
また、自分の疲れを自覚したり、それを言葉で説明することができない子どもたちにとっては、新しい環境で普通に過ごしているように見えても徐々に心身の疲れがたまっており、いつもと違う行動をする、いつもやれていたことをやらず甘えん坊になる、イライラメソメソと感情的になるなど、「疲れたよ~」という言葉以外のSOSを出すことがよくあります。
こうした時には、まずは安心できて、話を聞いてもらえる“時間や場“を取ってあげましょう。
「疲れたよ~ 」「こんなことが大変だったよ 」といった気持ちを言葉に出して、「大変だったね」と、ただただ聞いてもらうことだけでも、”疲れた気持ちをわかってもらえた”と、安心を感じることができます。
やらなければならないことは増やしすぎず、ゆったりとした時間を確保してあげることも大事です。新しい環境で頑張っている分、家ではゆったりと過ごし、よく眠ることで、次の日のエネルギー補給をしていると考えて見守ってあげて下さい。
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長
医学博士、小児科専門医、小児科指導医