子どもと新型コロナウイルス感染|世田谷区、桜新町の小児科|さくらキッズくりにっくのブログ

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子どもと新型コロナウイルス感染

3度目の緊急事態宣言下ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?ワクチン接種も開始され、その効果に期待が高まる中、一体この状態がいつまで続くのだろうかと不安に思っていらっしゃる方も少なくないと思います 😥 

そこで今回のブログでは、これまでに分かっているお子さんの新型コロナウイルス感染についての情報を整理してみようと思います。

これまで日本で新型コロナウイルスに感染した方は、2021年4月時点で50万人を超えています。そのうち20歳未満の未成年者の感染は約1割と報告されています。 小児例の7割以上が家庭内での感染であり、中でもお父さんからの感染が半分以上と報告されています。お子さんの約半数は無症状であり、特徴的な症状はなく、風邪や気管支炎などと言った他の呼吸器感染症との区別はできません。9割近くのお子さんが特に治療をせずに回復しています。

しかし一方で新型コロナウイルス感染後1か月ほど経過した後に、川崎病のような症状を伴って発症する、小児炎症性多系統症候群という病気が注目されています。中には重症化の報告もありますので、やはり注意が必要ですね。

現在、海外からの変異株の流行も心配されています。今のところは変異株の流行により、お子さんの感染が増えたり、重症化する確率が高くなったりなどの報告はありませんが、引き続き情報を集めていく必要があります。

そして注目の新型コロナウイルスワクチンですが、現時点にはお子さんに対する適応はありません。海外では12歳以上のお子さんに対しての治験も行われつつありますので、今後お子さんもワクチン接種の対象となるかもしれません。

大切なお子さんを新型コロナウイルス感染から守るためには、やはり大人の方の感染を防ぐことが重要です。これまでに経験したことのない緊急事態であり、多くの方が不安や不満を抱えていらっしゃると思います。自粛疲れでストレスもピークという方も多いと思いますが、今一度気を引き締め、マスク、手洗い、不要不急の外出は極力避けるなど、感染対策を続けていただければと思います。

院長 三井 俊賢
記事監修
院長 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長

医学博士、小児科専門医、小児科指導医

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