心理検査について③ 待合での過ごし方編|世田谷区、桜新町の小児科|さくらキッズくりにっくのブログ

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心理検査について③ 待合での過ごし方編

こんにちは。さくらキッズくりにっくの心理士です。

 

お父さん、お母さん、お子様のゲームの使い方のルールについてお子様と話し合うことはありますか?ゲームは今やお子様だけでなく大人にとってもとても面白く、ついつい時間を忘れて遊んでしまうことがありますよね。

 

さくらキッズでもゲームをしながら待っているお子さんを見かけます。病院や電車などの移動の際には保護者にとっては静かに待ってもらえる良いアイテムですし、お子様にとってはお楽しみの時間になって、親子にとってwin-winの時間の過ごし方ができるかもしれません。

 

「ゲーム」というとネガティブな情報も多く見かけますが、ゲームをすることによって想像力が沸いたり、オンライン上のコミュニケーションをきっかけとして仲間と協力したり交友関係も広がるというメリットもあるようです。ただしメリットもある反面もちろんデメリットもあり、子どものゲームの利用は大人がしっかり枠を持って対応する必要があります。

 

なぜ子どものゲーム利用を大人が管理する必要があるかというと、子どもの脳と身体の健康を守るためなのです。脳には「大脳辺縁系」という本能を司る部分と、「前頭前野」という理性を司る部分があります。前頭前野には大脳辺縁系にブレーキをかけてコントロールする司令塔の働きがあります。大脳辺縁系は、思春期頃に急激に発達し成熟するのに対して、前頭前野は20〜25歳くらいにかけてゆっくりと成熟していくのだそうです。なので、年齢が低いほど自己コントロールが難しく、そのために大人は「ブレーキ役」となって、ゲームから睡眠や食事、運動などの時間を奪われないように子どもを守ることが大切なのです。

 

ここで一つ提案です。お出かけでゲームを持っていく際には、お子様と約束をして頂きたいと思います。

例えば、

「目的の駅に着くまでの間にゲームをして、電車から降りるときにはゲームを終了しよう」

「診察に呼ばれるまではゲームをして、呼ばれたらすぐに鞄にしまおう」

など、事前にお約束をしましょう。

ゲームをすぐに終了するのが難しいようなら、絵本を持っていく、手遊びができるおもちゃを持参するのもいいでしょう。

 

特に、さくらキッズで知能検査や発達検査を受ける前には、検査前のゲームとの付き合いについてお約束をして頂きたいと思います。頻回に何度も行うことができる検査ではないため、できる限りお子様が持っている最大のパフォーマンスを発揮して受検してもらう必要があります。ゲームによっては、なかなか終えることができないものであったり、検査を受ける前にゲームで負けたりすることによってお子様が気持ちを切り替えることができず、検査へのモチベーションに影響してしまうこともあります。お子様のモチベーションによって検査結果が左右されてしまうこともあり、お子様の気持ちのコンディションも実はとても重要なのです。

 

検査前の待ち時間、これから受ける検査についてお子様と話をして過ごすのはいかがでしょうか。検査の説明の仕方については、「心理検査について②」のブログを参考になさってください。

ゲームなどをして過ごされる場合にも、お家でしっかりお約束をした上でお持ちいただき、お子様が約束を守れたらたくさん褒めてあげてください。

 

健康的なゲームとの付き合い方を、これからも親御さんと一緒に考えていきたいと思います。

また、心理検査・発達検査の受検についてご不明な点がある際には、検査の予約時や受検前にお問い合わせください。

 

院長 三井 俊賢
記事監修
院長 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長

医学博士、小児科専門医、小児科指導医

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