見逃していませんか?喘息発作のサイン|世田谷区、桜新町の小児科|さくらキッズくりにっくのブログ

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見逃していませんか?喘息発作のサイン

6月に入り、いよいよ梅雨の季節ですね。
この時期は湿度や気圧の変化により、喘息の症状が悪化しやすくなります。今回は、そんな梅雨時に注意したい「喘息発作のサイン」についてお話しします。

🌸喘息とは?

喘息は、気道に慢性的な炎症が起き、発作的に気道が狭くなることで咳や呼吸困難を繰り返す病気です。
発作のきっかけ(誘因)としては、以下のようなものがあります:

  • アレルゲン(ハウスダスト、ダニ、花粉など)への感作

  • 感染

  • 煙や大気汚染などの刺激物質

  • 気温・気圧の急な変化

梅雨の時期は、室内の湿度が高まりダニやカビが繁殖しやすくなるうえ、気圧の変化も多いため、喘息の発作が起こりやすい季節といえます。


🌸喘息発作時の呼吸音について

喘息では、特に息を吐くときに「ヒューヒュー」や「ゼーゼー」と表現されるような特徴的な呼吸音(喘鳴)が聞こえることがあります。
喘息の診断には、この呼吸音の確認が重要ですが、ご家庭では気づきにくかったり、病院での診察時には症状が出ていないこともあり、診断に時間がかかってしまうケースもあります。

気になる呼吸音を認めるときは、スマートフォンなどで録音しておくと、診察時の参考になることがあります。


🌸 発作時に見られる体のサイン

呼吸音の異常だけでなく、以下のような身体の変化が見られた場合も、喘息発作のサインである可能性があります。
お子さんの様子をよく観察してみてください。

息を吸うときに胸や首のあたりがペコペコと凹む

・息を吸うときに小鼻が開く(鼻翼呼吸)

・息を吐くほうが吸うよりも明らかに時間がかかる

・唇や爪の色が白っぽくなる

・横になって眠れない、苦しそうにしている


🌸喘息を疑うその他の呼吸器症状

次のような症状が繰り返される場合も、喘息の可能性を考慮しましょう。

・咳や「ヒューヒュー・ゼーゼー」といった呼吸音が何度も出る

・夜間や早朝に咳き込む発作が起こりやすい

・風邪を引いたあとも咳が長引く 

・運動後や大笑いなどにより咳や呼吸異常音が誘発される

・3歳を過ぎても繰り返し発作が起きる

・発作時に気管支拡張薬や吸入ステロイドがよく効く


喘息は、適切な管理によって十分にコントロールできる病気です。
発作のサインに早く気づくことで、早期に治療を開始することができます。

今回ご紹介したサインをヒントに、喘息発作ではないかとご心配な際にはぜひご相談ください。

院長 松岡 明希菜
記事監修
院長 松岡 明希菜

滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教

日本小児科学会 小児科専門医、日本血液学会認定 血液専門医、小児血液・がん学会、日本血栓止血学会

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