ブログ
Blog
Blog
「1歳半健診で言葉の遅れを心配して医師に相談したけれど、様子見ましょうと言われた」
「2歳まで様子ましょうと言われたけれど心配です」
発達専門外来では、1歳半健診で言葉の遅れを指摘されて受診される方もいます。
また、どこまで様子をみればよいのかわからず、心配されて来られる方もいます。
1歳半健診では身体面の発育だけでなく、認知面、言語面の発達のチェックも行っています。たとえば、指さしができるか、いないないばー遊びができるか、意味ある言葉があるか、簡単なお手伝いをすることができるか、などです。
言語面の遅れを認めるお子さんのなかには、社会性の発達の遅れが基礎にあることもあります。いくら周りの大人が声をかけてもおもちゃばかりみていて、人に興味を示さないこともあります。そのような場合には、社会性を促す関わり方などのお話をさせていただきます。
意味ある言葉の発語はないものの、社会性の発達の遅れはめだたないケースもあります。指さしやアイコンタクトなどの、非言語性のコミュニケーションがとれている場合です。理解はしていて、発語のみゆっくりの場合もありますので、2歳くらいまで様子をみせてもらいます。1歳半健診では認めなかった言葉が、2歳過ぎになってきたら言葉がでてくることもあるからです。おうちでは、遊びのなかで短くはっきりした言葉かけを意識的に行うように、アドバイスをさせていただいています。もし、健診で様子見ましょうといわれた場合には、おうちでどんなところに気を付けて様子をみればよいのかを聞かれるとよいでしょう。
ご自宅でのかかわり方がわからない場合、保育士さんや地域の保健士さんに相談してみるのもよい方法です。また、かかりつけ医に相談してもよいでしょう。さくらキッズくりにっくには、医師だけでなく、小児病棟経験した看護師、保育士、心理士、療育士がそろっています。日々の育児でお困りの場合、ご相談ください。
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長
医学博士、小児科専門医、小児科指導医