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赤ちゃんの口の中を見ると、頬粘膜や舌に真っ白なものがついていてびっくりすることがあるかもしれません。ときにうっすら青っぽく見えたりもします。健診や予防接種時にたまたま見かけることもあります。 🌸鵞口瘡 これはカンジダという真菌が、赤ちゃんの口の中で増える真菌感染症の一種で、鵞口瘡(がこうそう)と呼ばれています。一見ミルクかすのように見えますが、こすっても取れないのが特徴です。 お母さんのおっぱいや手指、哺乳瓶の乳首、おもちゃなどに付着している真菌が原因と考えられています。 少し不機嫌になったり、ミルクの飲みが悪くなってしまうこともあるようですが、一般的には特に症状はありません。 🌸治療 赤ちゃんに特に症状がなければ、治療は必要ありません。お母さんのおっぱい、手指、赤ちゃんが触る可能性のあるおもちゃの消毒を行いましょう。月齢があがるにつれて自然に良くなることがほとんどです。 不機嫌や哺乳不良がある場合には、塗り薬や飲み薬を使うこともあります。 🌸おしりにも注意を 口の中のカンジダを飲み込んでうんちと一緒に排泄されると、カンジダがおむつかぶれを起こす場合があります。おしりが赤くなっている場合には、真菌用の塗り薬を塗って治療をします。 赤ちゃんのお口の中が真っ白で心配、そんなときはお気軽に予防接種や健診時にご相談ください😊
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長
医学博士、小児科専門医、小児科指導医