RSウイルスが流行中!小さいお子さんを守るために知っておくべきこととは?|世田谷区、桜新町の小児科|さくらキッズくりにっくのブログ

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RSウイルスが流行中!小さいお子さんを守るために知っておくべきこととは?

こんにちは、さくらキッズくりにっくの看護師です。

今年は9月頃からRSウイルス感染症が流行していることをご存じですか?

例年、RSウイルスは冬の初めに流行のピークを迎えることが多かったのですが、近年は流行の時期が早まり、初夏から秋にかけて大流行したり、冬に入ってからも長く続く傾向が見られます。

特に、生後間もない新生児や乳幼児にとっては、命に関わる重症化のリスクがあるため、注意が必要です!

「ただの風邪かな?」と思っていても、実はRSウイルスだったというケースも少なくありません。特に、ご兄弟が保育園や幼稚園に通っているご家庭では、家庭内感染によって新生児に移ってしまうリスクが高まります。

 

🌸RSウイルスとは:呼吸器の感染症を引き起こすウイルスです。

 ・年長児や大人が感染した場合は、鼻水や軽い痰など比較的軽症の風邪で済むことがほとんどです。

  ・生後6ヶ月未満の乳幼児、特に3ヶ月未満の乳児が感染すると、ウイルスが気管支の奥深く(細気  

   管支)まで侵入し、細気管支炎や肺炎を引き起こして重症化しやすくなります。

  ・重症化すると、呼吸困難で入院治療が必要になることがあります。

 

🌸どんな症状に気を付けるべき?

  RSウイルスに感染すると、潜伏期間(4~6日程度)を経て以下のような症状が出現します。

 

  ・通常の風邪と似た症状:鼻水(特に量が多い)、咳、発熱など

  ・「ゼーゼー」「ヒューヒュー」という呼吸音、呼吸が苦しそう、胸やお腹がペコペコ凹む、ミルク

   や水分が飲めない、活気がない、唇や顔色が悪い(チアノーゼ)

    →初期症状から 2~3日後に悪化することがあります。

  ・活気がない、ミルクを飲まない、無呼吸

    →生後間もない乳児は、咳や発熱が目立たず、活気の低下や無呼吸が症状として見られること

     があります。

 

  これらの「重症化のサイン」がひとつでも見られた場合は、すぐに医療機関に受診して頂くようお

  願いいたします。

 

🌸今すぐできる予防策と対策

  ・徹底的な手洗い、手指消毒

   →帰宅時、調理前、食事前、お子さんのケアの前後は石鹸を使用してしっかり手洗いをし、手指

    消毒を行いましょう。

  ・咳エチケット

   →症状のあるご家族(大人・兄弟)は必ずマスクを着用しましょう。

  ・環境の清掃

   →ドアノブ、手すり、テーブル、おもちゃなど、よく触れる場所をこまめに清掃・消毒しましょ

    う。消毒にはアルコールや塩素系消毒剤がおすすめです。

  ・乳幼児との接触を控える

   →風邪症状のあるご家族は、特に生後間もない赤ちゃんとの濃厚な接触を極力避けましょう。タ

    オルなどの共有も避けてください。

 

🌸RSウイルスから赤ちゃんを守るために、妊娠中からできること

  これから産まれてくる赤ちゃんのために、RSウイルスを予防するワクチン【アブリスボ】がありま

  す。

  妊娠24週~36週の間しか接種できないワクチンです。詳しくは当院HPで以前投稿したブログがあ

  りますので、ご参照ください!

  RSウイルス、アブリスボについて

 

RSウイルスは、予防が非常に重要です。流行の波を乗り切るために、日々の生活の中で感染対策を徹底して行い、RSウイルスからご家族を守りましょう!

 

RSウイルスが疑われるような症状を認めた場合、早めのご受診をお願いいたします。また、心配なことがあれば、いつでもご相談ください!

院長 松岡 明希菜
記事監修
院長 松岡 明希菜

滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教

日本小児科学会 小児科専門医、日本血液学会認定 血液専門医、小児血液・がん学会、日本血栓止血学会

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