胃腸炎の感染対策!嘔吐・下痢がみられたら|世田谷区、桜新町の小児科|さくらキッズくりにっくのブログ

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胃腸炎の感染対策!嘔吐・下痢がみられたら

こんにちは、さくらキッズくりにくの看護師です🌸

今週はこれから冬にかけて流行しやすい、胃腸炎についてお話します。

 

         はじめに 急性胃腸炎とは?

ウイルス(ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルスなど)がおなかの中に入り胃や腸で炎症を起こす「おなかの風邪」です。

症状:嘔吐・吐き気、下痢、腹痛、時に発熱・頭痛・関節痛などもみられます。

突然の嘔吐で始まり、半日から1日は吐き気が続きますが、次の日からは徐々に下痢症状が始まり、それと入れ替わるように吐き気がおさまっていきます。

潜伏期間:1~3日

感染経路:吐物や便を介して感染

感染対策:手洗いうがいと適切な吐物処理

登園登校:嘔吐、下痢などの症状がおさまり、いつも通り食事が摂れるようになったら

受診目安:月齢の小さいお子さんだと、半日水分が摂れない、排尿がない、嘔吐を複数回繰り返している、ぐったりしているときはご受診ください。

 

     嘔吐のホームケア

まずは何も飲まない、食べない

嘔吐しているときは脱水の心配もあると思いますが、食べるとまた嘔吐してしまうので嘔吐が完全におさまって2~3時間経過し、吐き気も無くなってから水分を摂り始めましょう。

水分は少量ずつ頻回に。おすすめは経口補水液です。

初めは水分小さじ1~2杯から開始し、10分おきに3回飲んでも嘔吐がなければ量を少しずつ増やしましょう。50~100ml飲んでも嘔吐がなければゆっくり食事も開始できそうです。食欲がなければ水分だけにしておきましょう。

食べ物は、おかゆ、うどん、お味噌汁がおすすめです。お菓子、油もの、果物は避けましょう。

 

    下痢のホームケア

下痢は無理に止める必要はありません。

嘔吐・吐き気がなければ水分摂取を十分に行い脱水を予防することが大切です。

塩分も失われるので経口補水液がおすすめです。

下痢が酷いときは、揚げ物、肉、バター、チョコレートなどは控えましょう!また食材はいつもより細かく刻んだり、やわらかく調理すると腹部の負担が少なくなります。

おむつ使用のお子さんは、下痢が続くとお尻かぶれになることもあります。排便後は早めにおむつ交換をすることや、適宜洗浄をすると予防ができます。状態がひどい場合にはご受診くださいね。

 

    ご家族が胃腸炎に感染したら

1、手洗いが大切

手洗いに使用するタオルは共有しないようにしてください。

2、次亜塩素酸ナトリウム液で消毒します。

 目安:500mlのペットボトル1本分の水に対し、塩素系漂白剤のキャップ約2杯(約10ml) 消毒後は他のものと分けて最後に洗濯してください。

注意: 消毒液は時間とともに効果が薄れるため、消毒する際に都度作ってください。

3、トイレのドアノブ、便座の消毒をこまめにしましょう

4、おむつを捨てる時はビニール袋にいれて封をして破棄します

5、下痢をしている人の入浴はいちばん最後にし、お風呂につかる前におしりをしっかり洗いましょう

 

ロタ、ノロウイルスなどは特に感染力が強いので、ご家族の感染対策がとても重要になります。感染した場合には大人も症状が重くつらいこともありますので、その場合は受診してくださいね。

今年の冬も乗り切りましょう!

 

院長 松岡 明希菜
記事監修
院長 松岡 明希菜

滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教

日本小児科学会 小児科専門医、日本血液学会認定 血液専門医、小児血液・がん学会、日本血栓止血学会

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