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🍂⛄秋から冬に流行する感染症🍂⛄ 秋から冬に流行する感染症には,以前にお話ししたRSウイルスやインフルエンザ以外に、溶連菌咽頭炎・マイコプラズマ感染症・感染性胃腸炎(ノロウイルス)などがあります。 ①溶連菌咽頭炎 溶連菌咽頭炎は,A群β溶血性連鎖球菌による感染症です。 症状は,発熱と頭痛,のどの痛み,食欲不振,吐き気などです。 のどが赤くなり,舌の表面にブツブツの赤みができることが多く(いちご舌),唇や口の中も真っ赤になります。 首のリンパ節が腫れて痛むことや,発疹が全身に出ることもあります。 治療は,抗生物質を5~10日服用します。 ②マイコプラズマ感染症 マイコプラズマによる感染症で、幼児や学童に多く見られます。 長引く咳、熱が特徴です。 気管支炎や肺炎を引き起こすこともあります。 マイコプラズマに対する抗生剤を使って治療します。 ゼイゼイすることがあるので、一時的に喘息の治療を加えることもあります。 ③感染性胃腸炎(ノロウイルス) 原因は,ウイルスや細菌などです。 ノロウイルスは,その原因の一つです。 感染すると,吐気,嘔吐,下痢,腹痛,発熱などの症状が出ます。 乳幼児では,脱水症に注意する必要があります。 ノロウイルスに汚染された,下痢便,吐物,おむつは,次亜塩素酸ナトリウム(家庭用塩素系漂白剤)で消毒する必要があります。 ノロウイルス対策用の消毒液(次亜塩素酸ナトリウム濃度0.1%)は家庭用塩素系漂白剤10mL(ペットボトルのキャップ2杯分)+水0.5L(500mLペットボトル1本)で、ペットボトルを使用すると簡単に作ることができます。 当院では、吹きかけるだけで除菌・消臭効果のあるスプレーも販売しています。 さくらキッズくりにっく (桜新町の小児科)
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長
医学博士、小児科専門医、小児科指導医