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こんにちは
さくらキッズくりにっくの看護師です。
夏休みも終わり、お子さんの生活リズムがなかなか戻らないというお声もお聞きします。
夏休み中、少し夜更かしをしてしまったり、朝のんびり起きたりと、学校がある時と同じペースで生活をするのが難しかった方もいると思います。
今回は、夏休み後に乱れがちな、中高生のお子さんの睡眠についてお話します。
日本の子どもの睡眠時間は、国際的にみても極めて短いのが現状です。
特に、中高生では平日の睡眠不足を休日に補おうとする「社会的時差ボケ」が深刻化しています。
中高生は、おおむね8〜10時間の睡眠が必要といわれています。
しかし、平日に、塾や習い事などで、平日の平均睡眠時間が7時間に満たない方が、多くいらっしゃいます。そのため、平日の睡眠不足を休日に補おうとする傾向が顕著になります。
この「社会的時差ボケ」は、生物学的な時間と社会的な時間の乖離を指します。これを放置すると、将来的な生活習慣病のリスクを高めるだけでなく、心身の発達に影響を及ぼす可能性があると警告されています。
なぜ中高生は「夜型」になりやすい?
思春期特有の生理的変化に加え、現代社会の外的要因も合わさって夜型がすすんでしまうと言われております。
生理的変化:睡眠相後退
思春期に入ると、脳の発達に伴い、自然と就寝時刻が遅くなる「睡眠相後退」という傾向が現れます。これは成長過程における一つの生理現象ですが、学業や部活動の忙しさと重なることで、より深刻な睡眠不足を招きやすくなります。
外的要因:光とスマホのダブルパンチ!
スマートフォンやタブレットの使用は、睡眠に強い影響を与えます。
以下の2点に注意しましょう。
①物理的な光の強さ(高照度)
子どもは大人に比べて腕が短いため、スマホの画面と目の距離が必然的に近くなります。その結果、同じデバイスを使っていても、大人よりも強い照度(光の強さ)を浴びることになります。
②高い光感受性とメラトニン抑制
子どもは光の影響を大人よりも強く受ける生理的特徴があります。夜間に強い光を浴びることで、眠りを誘うホルモン「メラトニン」の分泌が強力に抑制され、脳が覚醒して夜ふかしが加速してしまいます。
睡眠リズムを立て直す4つのステップをご紹介します。
ステップ1 起床時間を固定し、朝の光をあびる
体内時計をリセットする最強のスイッチは、朝の太陽光です。たとえ眠くても決まった時間にカーテンを開け、光を取り込みましょう。これが夜のメラトニン分泌を促すタイマーになります。
ステップ2 逆算スケジューリング
中高生に必要な睡眠時間は、目安として7〜8時間以上です。
この「睡眠時間を数字で可視化する」プロセスを親子で一緒に行うことは、健康管理だけでなく、お子さんの「段取り力(計画性)」や「自制心」を養う貴重な教育的機会にもなります。ぜひ、ご家族で取り組んでみてください。
ステップ3 夜の光量調整
就寝前の光の刺激を最小限に抑えます。寝床でのスマホ使用は厳禁です。ナイトモードの活用も有効ですが、基本は「寝る1時間前には画面を見ない」ことを徹底しましょう。メラトニンの分泌を妨げない環境づくりが、スムーズな入眠の鍵です。
ステップ4 30分単位の段階的に調整
睡眠リズムを一気に数時間戻すのは生物学的に不可能です。人間の適応速度の限界から、「30分ずつ」時間をずらしていくのが最もスムーズな調整法とされています。数日かけて、少しずつ目標のスケジュールに近づけていきましょう。
親御さんへのお願い お子さんとのコミュニケーション
睡眠を改善するために最も避けるべきは、「早く寝なさい!」という叱責です。怒られたり不安を感じたりすると、脳は警戒状態に入り、ますます眠れなくなります。
大切なのは、家庭内での「心理的安全性」を確保することです。夕食時にはテレビやスマホをオフにし、家族での対話を楽しんでください。自分の状況を受容されているという安心感が情緒の安定を生み、入眠のハードルを下げてくれます。
睡眠は、単なる休息ではありません。学業成績を支える集中力、そして健やかな精神を維持するための「成長の土台」そのものです。
リズムを整える過程で、一度に完璧を目指す必要はありません。温かなコミュニケーションを基盤に、まずは「1日30分の調整」から始めてみてください。睡眠を整えることは、お子さんの持つ可能性を最大限に引き出すことに繋がります。
ぜひ、お子さんと一緒に睡眠リズムについて考えてみてください。
さくらキッズくりにっく 03-5451-0016
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滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教
日本小児科学会 小児科専門医、日本血液学会認定 血液専門医、小児血液・がん学会、日本血栓止血学会