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小児科では、お子さんのさまざまなけがや事故の診療を行います。
「転んだ」「落ちた」といったものは日常茶飯事です。
当院でも、パパの髭剃りを触って指がぱっくり、、、などなど
親御さん想像を超える行動により来院される方も少なくありません。
子どもは思いがけないことで事故につながることがあります。
今回は、日本小児科学会の雑誌に掲載されている 「Injury Alert(傷害報告)」 の中から、
**ヘアターニケット(毛髪による絞扼)**についてご紹介します。
ヘアターニケットとは、
髪の毛や糸などが指や足の指などに絡まり、強く締めつけてしまう状態のことをいいます。
締めつけが続くと血流が悪くなり、虚血(血が通わない状態)になってしまうため、
見つけた場合はすぐに取り除く必要があります。
ヘアターニケットが起こりやすい部位には次のようなものがあります。
【乳幼児】
・足の指
・手の指
【年長の女の子】
・会陰部
【そのほか】
・舌
・口蓋垂
などの報告もあります。
今回報告されていたのは、10か月の赤ちゃんの首にお母さんの髪の毛が巻きついてしまったという事故です。
赤ちゃんが泣いたことで異変に気づき、
すぐに髪の毛を切ることができたため、後遺症なく回復されたとのことでした。
実は、私自身も似たような症例を経験したことがあります。
兄弟の髪の毛が赤ちゃんの首に巻きついてしまい、
●顔がうっ血している
●首に赤い跡が残っている
という状態でした。
「髪の毛が首に巻きついて締まることがあるのか」と、とても驚いたのを覚えています。
事故を防ぐためには、次のような対策がすすめられています。
●小さなお子さんは 添い寝を避け、ベビーベッドを使用する
髪の長い保護者や兄弟姉妹がいる場合
●髪の毛を結ぶ
●髪の長さを調整する
なども予防につながります。
ヘアターニケットは、頻繁に起こる事故ではありません。
しかし、
髪の毛のような身近なものでも赤ちゃんにとっては危険になる可能性があるということを知っておくことが大切です。
赤ちゃんの
●指が急に腫れている
●強く泣き続ける
●原因不明の赤みがある
といった場合には、指や足の指などに髪の毛が絡んでいないかも一度確認してみてください。
髪の毛が絡んで
●外せない
●腫れや色の変化がある
●赤ちゃんが強く泣き続ける
場合には、早めに小児科へご相談ください。
お電話での相談や予約:さくらキッズくりにっく TEL 03-5451-0016
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滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教
日本小児科学会 小児科専門医、日本血液学会認定 血液専門医、小児血液・がん学会、日本血栓止血学会