こどもの事故 意外と危ないこんなもの③ 水筒|世田谷区、桜新町の小児科|さくらキッズくりにっくのブログ

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こどもの事故 意外と危ないこんなもの③ 水筒

こどもの事故シリーズ第3弾は、みなさんが持っている水筒です。これから本格的な夏になります。首から水筒を下げて走っているお子さんをよく見ますが、これには重大な事故の可能性が潜んでいます。

 

🌸水筒による膵臓外傷の報告

7歳のお子さんが登校中に、水筒を左斜めに肩にかけ、雨天のため傘をさしながらに走っていました。小学校内に入ったところでつまずいて回転するように転倒しました。その際に地面とお腹の間に水筒が挟まり、お腹を強く打ってしまいました。血の混じった嘔吐をし、ぐったりするため救急搬送されました。検査の結果、膵臓の損傷が確認され、残念ながら手術で膵臓の半分と脾臓を摘出しなければなりませんでした。

 

🌸予防策

水筒はできるだけ鞄の中にしまいましょう。

下げる場合には斜めがけにせず、水筒の位置をお腹より下げる、走らないようにするなどの工夫が大切です。

 

このような事故は水筒に限ったことではありません。有名な事故としては自転車運転中の転倒により、ハンドルで腹部を強打するハンドル外傷があります。また診察室内の椅子も、めずらしくてつい回してしまうお子さんがいらっしゃいますが、これもお腹に当たると非常に危険です。お子さんはお腹の臓器が大きく、皮下脂肪が少ないなどの理由から、内臓の損傷が起こりやすいと考えられています。

 

よくある事故ではありませんが、一瞬で大きなけがとなることがあります。日頃からお子さんたちに、お腹は大切な守る場所であることをお話していきましょう。またお腹をぶつけた場合、腹痛だけではなく、顔色が悪くないか、嘔吐が続かないか、注意してみていきましょう。

院長 三井 俊賢
記事監修
院長 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長

医学博士、小児科専門医、小児科指導医

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