今年のインフルエンザ対策、どう選ぶ?夏にかかったらワクチンは不要?フルミストという選択肢も|世田谷区、桜新町の小児科|さくらキッズくりにっくのブログ

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今年のインフルエンザ対策、どう選ぶ?夏にかかったらワクチンは不要?フルミストという選択肢も

「インフルエンザは冬の病気」――そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。

ところが近年は、少し様子が違ってきています。

今年はニュースでも一部報道されているように、8月の時点ですでに都内では世田谷区、墨田区など、お隣の神奈川県では横浜市、川崎市などで、インフルエンザの流行がみられています。

「まだ8月なのにインフルエンザ?」と驚かれた方も多いと思います。

これまでのように「秋になったらインフルエンザ対策を始める」だけではなく、これからは季節を問わず、インフルエンザへの備えを考えておくことが大切なのかもしれません。

そこで今回は、「今年のインフルエンザワクチンはどう考えればいい?」をテーマに、

  • 8月にインフルエンザにかかったら、もうワクチンは必要ない?
  • 流行時期が読みにくい今年、いつ接種する?
  • 注射とフルミスト、どう選ぶ?

という3つのポイントについて、一緒に考えていきましょう。

なお、インフルエンザに関しての基本的な内容や治療法、ワクチンの種類や接種回数などについてはこちらの記事で詳しく解説しています。

【昨年のインフルエンザワクチンの記事はこちら】

🌸ポイント① 8月にインフルエンザにかかったら、ワクチンは必要ない?

8月にすでにインフルエンザにかかった方の中には、「もう今年はワクチンを接種しなくてもいいのかな?」と考えている方もいらっしゃるかと思います。

結論からいうと、

「一度インフルエンザにかかったから、今シーズンのワクチンは必要ない」とは一概にはいえません。

インフルエンザには複数の型・亜型があり、ワクチンもそのシーズンに流行が予想されるウイルス株をもとに作られています。

そのため、「一度インフルエンザに感染した=その後のインフルエンザに対して十分な免疫がある」とは限りません。

8月にかかったインフルエンザとは異なるウイルスがその後に流行し、再び感染する可能性もあります。

つまり、今年のように「夏にインフルエンザが流行した」「すでに一度かかった」ということだけを理由に、ワクチンを接種しなくてもよいとは判断にはなりません。

🌸ポイント② では、今年はいつワクチンを接種する?

今年はすでに8月にインフルエンザの流行がみられていますが、基本的には例年どおり、「秋に接種して、冬の流行に備える」という考え方でよいでしょう。

ポイント①でお話ししたように、8月にインフルエンザにかかったとしても、その後に別のウイルスが流行し、再び感染する可能性があるからです。せっかくかかって抗体ができたのだし、少し待とうかなと考える必要はありません。

そして、今年の流行を踏まえて、もう一つ考えていただきたいのが、

「どのワクチンを接種するか」

ということです。

🌸ポイント③注射とフルミスト、どちらを接種する?

さて、ワクチンを接種することが決まったら、次は「どのワクチンを選ぶか」を考えてみましょう。

インフルエンザワクチンには、おなじみの注射によるワクチンと、2024年に発売された、鼻にスプレーするタイプの経鼻ワクチン「フルミスト」があります。

どちらを選ぶかは、年齢や既往歴、注射への苦手意識、接種時期、受験などの予定などを考慮して決めることが大切です。

例えば、次のような違いがあります。

注射によるワクチンが選択肢になりやすい場合

・鼻にスプレーするタイプが苦手、または難しい

・注射での接種を希望している

フルミストの接種対象にならない
(2歳未満、19歳以上、周囲に重度の免疫不全者がいる場合、気管支喘息のコントロールが十分でない場合など)

フルミストが選択肢になりやすい場合

・注射がとても苦手

・1回の接種で済ませたい

・鼻にスプレーするタイプでも問題なく接種できそう

・できるだけ長く予防効果が期待できるワクチンを選びたい

など、それぞれに特徴があります。

今年のように、冬だけでなく夏にもインフルエンザの流行がみられることを考えると、できるだけ長い期間の予防を考えたい方にとって、フルミストは一つの選択肢になるかもしれません。

 

今年は「インフルエンザは冬」という考え方を少し変えて

今年の夏の流行を見ていると、「インフルエンザ=冬」という考え方だけではなく「今年はいつ流行するか分からない」という視点を持っておくことが大切だと感じます。

8月にインフルエンザにかかった方も、「もうかかったから大丈夫」ではなく、「今回かかったインフルエンザとは別の流行が起こる可能性もある」ということを知っておきましょう。

そしてワクチンについても、

「いつ接種するか」「注射にするか、フルミストにするか」「自分のお子さんにはどの方法が合っているか」

を考えて選ぶことが大切です。

当院では、今年も注射によるインフルエンザワクチンに加えて、経鼻インフルエンザワクチン「フルミスト」の接種を行います。「ワクチンを打ったほうが良いのか」「いつ打つべきか」「どちらを選んだらいいか分からない」とお悩みの方は、まずはお気軽にクリニックまでご相談ください。

2026年インフルエンザワクチン(注射タイプ)専門外来のお知らせ

2026年フルミスト(経鼻インフルエンザワクチン)専門外来のお知らせ

院長 松岡 明希菜
記事監修
院長 松岡 明希菜

滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教

日本小児科学会 小児科専門医、日本血液学会認定 血液専門医、小児血液・がん学会、日本血栓止血学会

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