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こんにちは、みなさん。今日はちょっと大事なお話をしますね。みんなが健康で笑顔いっぱいの毎日を送るために大切な情報をシェアしたいと思います。今回は「子宮頸がんワクチン」についてです。ぜひ最後まで読んでみてください。
🌸子宮頸がんって何?
子宮頸がんは、子宮の入り口部分(子宮頸部)にできるがんの一種です。多くの場合、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスが原因です。びっくりするかもしれませんが、このウイルスは非常に一般的で、多くの人が一生のうちに感染します。多くの場合、HPVは自然に消えてしまいますし、特に問題を引き起こすことはありません。
🌸では、なぜワクチンが必要なの?
問題は、一部のHPVが消えずに長期間体内に残ると、細胞に変化を引き起こして子宮頸がんの原因になることがあるからです。だから、前もってワクチンを接種してHPVから体を守ることがとても重要なんです。このワクチンを受けることで、HPV感染のリスクが大幅に減り、結果として子宮頸がんのリスクも減ります。
日本では小学6年生から高校1年生が公費の対象となります。
🌸キャッチアップ接種の1回目は2024年9月までに
日本では一時期積極的接種を控えられていた時期がありました。
本来その時期に公費接種できた方へのキャッチアップ接種が実施されています。
しかし、キャッチアップ接種対象者が公費助成を受けられるのは2025年3月末までです。
子宮頸がんワクチンは全部で3回接種が必要です。公費で接種するためには少なくても1回目を今年の9月までに接種する必要があります。
自費で3回接種するとなると10万円程の費用が必要です。
キャッチアップ接種の対象者は、2007年度(16/17歳)〜1997年度生まれ(26/27歳)の方です。
🔗https://www.city.setagaya.lg.jp/mokuji/fukushi/003/004/d00196974.html
過去記事はこちら
🌸ワクチンを受けるメリットって?
☆子宮頸がんの予防☆
ここが一番重要なポイントです。HPVの中でも特に危険なタイプから身体を守ることができます。
子宮頸がんは予防可能ながんです。
「HPVワクチン」と「定期的な子宮がん検診」で予防しましょう
日本では、年間約10000人が新たに子宮頸がんと診断され、約3000人が命を落としています。
以下はある女性のドキュメンタリーです。
私のママが決めたこと~命と向き合った家族の記録~
🔗https://tver.jp/episodes/ep3pdf1m1h?p=2507
🌸でも、接種するのが怖い…どうすればいい?
注射が怖いという気持ち、よくわかります。でも、もし不安があるなら、事前にお母さんやお父さん、友達と話してみてください。そして、医師や看護師にその気持ちを相談してください。不安に思っていることを一緒に話して、少しでも安心して接種してもらえるといいなと思っています。
🌸男子にもHPVワクチンが公費対象に
HPVは男性もかかる中咽頭がん、肛門がん、陰茎がんなどの原因にもなります。
そのため、世界では男子接種が承認され、アメリカ、イギリスなどでは公費接種となっています。
そして世田谷区では、2024年10月1日より小学6年生~高校1年生の男の子の公費接種が開始になります。
9歳以上で、かつ、初めての性行為の前に接種することが効果的と考えられます。
なお、男の子が公費で接種できるのは4価のHPVワクチン(ガーダシル)となります。
🌸最後に
子宮頸がんワクチンは、自分の未来を守る大切な一歩です。みんなの健康を守るために、一度お家の人と話し合ってみてくださいね。気になることやわからないことがあれば、学校の保健室の先生やお医者さんに聞いてみましょう。当院でもご相談して頂いて大丈夫です。一緒に自分の体のこと、未来のこと考えていきましょう。
そして、自分の体を大切に、毎日を元気に過ごしましょう!
慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長
医学博士、小児科専門医、小児科指導医