年末年始の帰省時に多い子供の健康トラブル|世田谷区、桜新町の小児科|さくらキッズくりにっくのブログ

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年末年始の帰省時に多い子供の健康トラブル

こんにちは。さくらキッズくりにっくの看護師です。

11月も下旬になり、寒さが増してきました。来月にはクリスマスや、年末年始の帰省などでお出かけする方もいることと思います。そんな時に思わぬトラブルが起きてしまうこともあります。そして、本年はクリスマスが休日にあたる年でもあり、年末年始など病院が休診、慣れていない土地で病院がみつからないなど受診することも難しい場合もあることでしょう。

トラブルが起きる前に注意できることは注意し、未然に防いでいくことが必要でしょう。実際どんなことに気を付ければいいでしょうか。具体例を上げて予防を考えていきましょう。



★アレルギー★

 

アレルギーに関しては皆さん気になることだと思います。初めて食べる食材など初めての帰省などで出会うことも多く、気になる点だと思いますが、それ以外にもアレルギー要因は潜んでいます。

それはダニ・ハウスダストです。お友達のおうちや帰省先でなかなか使われなかった部屋、クッション、お布団が使われたりすることが多いでしょう。潜んでいたダニや、ハウスダストなどを吸い込んでアレルギー症状が引き起こされ、喘息発作、くしゃみ、鼻水などが出る場合もあります。予防のためにクッション、お布団などを干し、風通しを良くしてお部屋を掃除しておくことが予防の一つになります。泊まることを考えダニ予防の寝具カバーなどを荷物の一つとして持っていくのも一つの手です。



★誤嚥・誤飲★

 

お正月といえばお餅に接する機会が多いでしょう。平安時代の宮中行事である「歯固めの儀」の由来からよくのびて切れないことを尊ばれ、年に初めに健康長寿祈願とし食べる風習となりました。縁起ものですので進められることが多いでしょう。ニュースで報道されるのを見た方もいると思いますが、ご高齢と同様に乳幼児ものどに詰まらせる事故がおこっています。

 

何歳からお餅は食べてよいか、明確な目安があるわけではないですが、厚生労働省統計論文を確認しますと、臼歯が生えそろってくるのが三歳ごろです。食べ物をすりつぶせる臼歯が生えてくるころには咀嚼能力も備わってくると思われます。そのため、お子さんの発育にもよりますが三歳ごろより少しづつ試していくのがよいと思われます。そして、お餅を食べ始めるにあたり3点注意することがあると思われます。

  1. しっかり咀嚼することができる。丸飲みするお子さんは控えた方がよいかもしれません。
  2. お餅は冷えるとより硬くなり食べづらいため少し熱くても食べられるか。
  3. 両親の話している意味を理解できている。「よくかんでね」「ゆっくりたべようね」など指示に従うことができることも必要になります。

お子さんの成長を見守りつつ、上記が守れそうなら少しずつ進めていくのもいいかもしれません。そしてこの理由があるのでもう少し大人になってからにしたいと周りにも伝えることが必要です。縁起物だから食べてほしいと思われる方もおられることです。おりがたいことですがトラブルを防ぐための予防知識の共有は必要だと思います。

 

また、誤飲も起きやすい事故の一つです。子どもが常にいる家庭だと、口にして危険なものは手の届かない場所に置くなど工夫されていると思いますが、外出先では同じ環境であることは難しいでしょう。お薬の包装紙、タバコ、電池、ボタン、クリップなど不用意に置かれている場合もあります。お出かけ先ではお子さんの手の届かないところに置くなどトラブル回避をしていくことが必要です。



年末年始の時期になると、思ってもみなかったトラブルに出会うことがあります。事前に起こりやすい事故を知っているだけでも予防できるものが多いと思います。

帰省先の救急受診先や診療時間を把握しておくなどお出かけ前に調べておくのも一つです。

こんな時はどうしたらいいのといった受診を悩むときは、こども救急(ONLINE-Q)。♯8000など参考にされるのもいいでしょう。

そして、トラブルの予防方法はそれぞれご家庭でマンパワー、方法など変わってくると思いますが、ぜひパパ・ママだけでなくおじいちゃん・おばあちゃん、おじさん、おばさん、皆さんで子供の安全を守るため知恵をあつめることができる絶好の機会です。おばあちゃんの知恵のように画期的な意見も出てくるかもしれません。そういう話し合いが、トラブル予防につながり、子供たちも安全安心なお正月を迎えることができると思います。







院長 藤井 明子
記事監修
院長 藤井 明子

北里大学医学部卒、東京女子医科大学医学系大学院修了、東京女子医科大学病院、千葉市立海浜病院、長崎大学病院、長崎県立こども医療福祉センター

医学博士、小児科専門医、小児神経専門医、てんかん学会専門医

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