胸が出てきた ~思春期早発症の話~|世田谷区、桜新町の小児科|さくらキッズくりにっくのブログ

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胸が出てきた ~思春期早発症の話~

今日は思春期早発症のお話です。字のとおり、思春期が早くおとずれる病気です。

思春期は、こどもが成長し大人になっていく過程で、心身ともに変化する時期です。

女の子は10歳ころから乳房が膨らみ始め、男の子は12歳ころより精巣が発育することから始まります。それが、通常よりも早く始まってしまうのが、思春期早発症です。

 

症状

男の子の主な症状

 9歳までに精巣が発育する

 10歳までに陰毛が生える

 11歳までにわき毛、ひげが生えたり、声変わりがみられる

 

女の子の主な症状

 7歳6か月までに乳房がふくらみ始める

 8歳までに、陰毛、わき毛が生える

 10歳6か月までに生理が始まる

 

上記の症状が2つ以上当てはまる場合、

または症状が一つの場合でも身長の著明な伸びを認める場合に診断されます。

 

原因

 早期に性ホルモンが分泌されることによる病気で、その原因により大きく二つに分けられます。

 

中枢性:ゴナドトロピン放出ホルモンの早期分泌によるもの

  器質性:脳の病気によるもの

  特発性:明らかな原因が認めらない←女の子に多い思春期早発症はこのタイプです。

末梢性:副腎や性腺の病気によるもの

 

治療

 中枢性の思春期早発症であれば、注射(Gn-RHアゴニスト)で中枢神経から性腺への刺激に送るホルモンを抑えることで、性ホルモンの分泌が抑えられて、二次性徴が緩やかに進むようにします。このような治療により、小柄なうちに身長の伸びがストップすることのないようにします。

 

 脳、副腎、性腺の病気による場合は、原因に対する治療が基本となります。

 

6~7歳で胸が出てきた場合の全てが思春期早発症というわけではないですが、身長などの経過をみながら、治療の必要の有無を検討していく必要があります。

ご心配があれば、当院にご相談ください。

院長 三井 俊賢
記事監修
院長 三井 俊賢

慶應義塾大学大学院医学研究科博士課程修了、慶應義塾大学医学部 小児科、慶應義塾大学関連病院、慶應義塾一貫校校医、医療法人社団 育心会 理事長

医学博士、小児科専門医、小児科指導医

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