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愛着形成が育てるもの-こころの発達を支える大切な関係性-

こんにちは。さくらキッズくりにっくの心理士です。

今回は、子どものこころの発達に深く関わる『愛着形成』についてお話します。

 

愛着形成とは?

愛着形成とは、乳幼児が特定の養育者(多くは保護者)との間に築く、情緒的な結びつきのことです。

赤ちゃんは自分ひとりでは不安や不快などを調整できません。空腹・眠気・怖さ・寂しさといった感覚を、大人に気づいてもらい、応答してもらう体験を通して、

「この人のところに行けば安心できる」

「自分は守られる存在だ」

という基本的な感覚を少しずつ獲得していきます。

愛着は「甘え」や「依存」と誤解されることもありますが、実はその逆で、安心して甘えられる経験があるからこそ、子どもは自立していくことができます。

 

愛着形成がこころの発達に与える影響

①情緒の安定と自己調整力

愛着が安定している子どもは、不安や怒りといった強い感情を感じたときにも、

・大人のまなざし

・声のトーン

・抱きしめられる感覚

などを通して、気持ちが落ち着く経験を重ねます。この経験はやがて、「自分で自分の気持ちや感情を調整する力」につながっていきます。

 

②自己肯定感の基礎

愛着形成の中で大切なのは、「上手にできたとき」だけでなく、泣いたとき・怒ったとき・困ったときにも受け止めてもらえることです。

こうした関わりは、「ありのままの自分でも大丈夫」という感覚につながり、安定した自己肯定感の土台となります。

 

③対人関係の土台になる

幼少期に築かれた愛着の経験は、その後の友だち関係・学校生活・大人になってからの対人関係などにも影響を与えると言われています。

「人は信頼できる存在だ」

「自分は大切にされる存在だ」

という感覚は、人と関わる勇気につながります。

 

「ちゃんとできているか不安…」という方へ

愛着形成は、完璧な育児でなければ築けないものではありません。

心理学の研究でも「ほどよく応答的な関わり」があれば、安定した愛着は形成されるとされています。

忙しくて十分に構えない日があっても、イライラしてしまうことがあっても、うまくいかない関わりがあっても、また戻って来て関係を修復できることが大切です。

 

最後に…

愛着形成は、目に見える成果がすぐに現れるものではありません。しかし、子どものこころの中で「人とつながる力」「自分を信じる力」として確かに積み重なっていきます。

もし、子どもの情緒や行動が気になる・関わり方に迷いがある・「これでいいのかな」と不安になる…

そのような時は、どうぞ一人で抱え込まず当院の心理士外来をご利用ください。

保護者の方と一緒に、お子さまにあった関わり方を考えていければと思います。

院長 松岡 明希菜
記事監修
院長 松岡 明希菜

滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教

日本小児科学会 小児科専門医、日本血液学会認定 血液専門医、小児血液・がん学会、日本血栓止血学会

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