子どもの脱水や熱中症 OS-1はいつ飲む?スポーツドリンクとの違いは?|世田谷区、桜新町の小児科|さくらキッズくりにっくのブログ

WEB予約はこちら
インフル外来予約はこちら
フルミスト外来予約はこちら
フルミスト外来予約はこちら
さくらキッズくりにっく
桜新町の小児科さくらキッズくりにっく
TEL
MENU

ブログ

Blog

子どもの脱水や熱中症 OS-1はいつ飲む?スポーツドリンクとの違いは?

うだるような暑さが続いていますね🌞

夏になると、お子さんの水分補給についてよりいっそう心配になる保護者の方も多いのではないでしょうか。

「熱が出たのでOS-1を飲ませた方がいいですか?」

「胃腸炎のときに飲むのはポカリスエットやアクエリアスでも大丈夫ですか?」

「熱中症予防のためにOS-1を持ち歩いた方がいいですか?」

このような質問をよくいただきます。

最近SNSで「熱中症対策にOS-1を凍らせて持っていく」という情報を見かけました。果たしてこれは正解なのでしょうか?

今回は、子どもの脱水や熱中症の際に、どのような飲み物を選べばよいのかについて解説します。

 

🌸そもそもOS-1とは?スポーツドリンクとの違いは?

まず大切なのは、OS-1は一般的な清涼飲料水やスポーツドリンクとは役割が異なるということです。

OS-1は、**経口補水液(ORS:Oral Rehydration Solution)**と呼ばれる飲み物で、消費者庁から許可された**病者用食品(個別評価型病者用食品)**です。

これは、軽度から中等度の脱水状態における、水・電解質の補給を目的として使用される食品という位置づけです。

つまり、健康な人が普段から飲むための飲み物ではなく嘔吐、下痢、発熱、熱中症などによって体から水分や電解質(ナトリウムなど)が失われた場合に、その補給を目的として使用するものです。

脱水になると、体からは水分だけではなく、ナトリウム(塩分)、カリウム、糖分なども一緒に失われます。経口補水液は、水分と電解質を効率よく吸収できるように成分が調整されています。

一方でポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクは、主に運動や発汗によって失われた水分を補給することを目的としています。

スポーツドリンクにも電解質は含まれていますが、経口補水液とは成分のバランスが異なります。

そのため、長時間の運動や部活動、暑い中での外遊び、大量に汗をかく場面などには適していますが、脱水状態を改善する目的では、経口補水液の方が適しています。

OS-1とスポーツドリンクの違い

OS-1(経口補水液) スポーツドリンク
主な目的 脱水時の水分・電解質補給 発汗時の水分補給
対象 脱水状態になった方 運動や大量発汗をした方
使用場面 嘔吐・下痢・発熱・熱中症など 運動、屋外活動など
普段の水分補給 △(目的が異なる) △(飲み過ぎ注意)

どちらが優れているということではなく、体の状態に合わせて選ぶことが大切です。

 

🌸よくある質問コーナー

熱中症予防にはOS-1を飲ませた方がいい?

最近、「熱中症予防のためにOS-1を飲む」という情報をSNSなどで見かけることがあります。

しかし、元気なお子さんが熱中症予防として普段からOS-1を飲む必要はありません。

熱中症予防で大切なのは、のどが渇く前にこまめに水分をとる、暑い時間帯の外出を避ける、帽子や日陰を利用する、適度に休憩するなどです。

長時間の運動や大量に汗をかく場合には、スポーツドリンクを利用することも良いでしょう。

 

②OS-1を凍らせて持ち歩くのはどう?

夏の暑い時期に、長時間屋外で活動する予定がある、炎天下で過ごす必要がある、汗を大量にかく可能性があるといった場合に、脱水になったときの備えとして凍らせて持参するのは良い工夫だと思います。

ただしペットボトルのまま凍らせると容器が破損したり、キャップが外れたりすることがあるため、必ず別の容器に移すなどしてください。凍らせることで成分が変わることはありませんが、一部凍ったままだと成分に偏りが出て、本来の効果を発揮できないこともあるため、必ずすべて溶解してからの飲むようにしてください。またゼリータイプは凍らせると物性が変わるので、凍らせないようにしてください。

 

③発熱したらOS-1を飲ませたほうがよい?

「熱が出たのでOS-1を飲ませたほうがいいですか?」というご相談はよくあります。

しかし、発熱したからといって必ずOS-1が必要というわけではありません。

大切なのは、「熱があるかどうか」ではなく、「脱水になっているかどうか」です。

例えば、お茶やお水、母乳やミルクなどの水分が摂れている、食事もある程度食べられる、おしっこが普段どおり出ているという場合には、通常の水分補給で十分なことが多いです。

一方で、何度も吐いて水分がとれない、下痢が続いている、おしっこが少ないという場合には、OS-1などの経口補水液が役立ちます。

 

健康のためにOS-1を毎日飲んでもよい?

これは間違い!

OS-1は健康なお子さんが毎日飲むことを目的とした飲み物ではありません。

OS-1は、脱水によって失われた水分や電解質を補うために成分が調整されています。そのため、脱水ではない状態で日常的に飲むと、必要以上にナトリウム(塩分)を摂取することにつながる可能性があります。

「1日に何本まで飲んでいいですか?」という質問もよくいただきます。

症状に合わせて調整する必要がありますが、標準的には乳児で1㎏あたり30-50ml、幼児は300-600ml、学童から成人で500-1000mlとされています。

またポカリスエットやアクエリアスなどのスポーツドリンクは、暑い時期の水分補給に役立つ場面があります。しかしこちらも飲みすぎには注意!

スポーツドリンクには糖分が含まれているため、日常的に大量に飲み続けると、虫歯や肥満、当分の過剰摂取などにつながる恐れがあります。

また、清涼飲料水を大量に飲み続けることで、まれに「ペットボトル症候群(清涼飲料水ケトーシス)」と呼ばれる状態になることがあります。

 

🌸こんな時は早めに小児科を受診しましょう

脱水が進んでいる場合には、飲み物だけでは十分に補えず、点滴などの治療が必要になることがあります。

以下のような症状がある場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。

・水分がほとんど飲めない

・飲んでも吐いてしまう

・半日近くおしっこが出ていない

・ぐったりして元気がない

・呼びかけへの反応が悪い

・口の中や唇が乾いている

・泣いても涙が出ない

・暑い環境にいた後から体調が悪い

特に乳幼児は、自分で「喉が渇いた」「具合が悪い」と伝えることが難しいため、保護者の方が様子をよく見てあげることが大切です。

 

🌸まとめ

OS-1などの経口補水液とスポーツドリンクは、似ているようですが役割が異なります。

OS-1は、軽度から中等度の脱水状態における水分・電解質補給を目的とした病者用食品です。元気なお子さんの熱中症予防として普段から飲むものではありません。

普段の水分補給は水や麦茶を基本にし、長時間の運動や大量に汗をかく場合にはスポーツドリンクを利用しましょう。

熱があるから、暑いから、ではなく、「今、この子は脱水になっているのか?」を考えて選ぶことが大切です。

夏を元気に過ごすためには、飲み物だけでなく、暑さを避けること、休憩をとること、体調に合わせて無理をしないことも大切です。

お子さんの水分摂取や脱水について心配なことがあれば、いつでも当院へご相談ください。

 

まずは、お電話にてご相談下さい♪
桜新町駅徒歩1分 さくらキッズくりにっく TEL:03-5451-0016

小児科予約ページはこちら https://sakurakids.mdja.jp/

子育て支援ひろば「あおぞら」の詳細はこちら https://sakurakids-clinic.com/medical/medical06.html

過去のイベントの様子はこちら https://www.instagram.com/sakurakidsclinic/

今後のイベント情報はホームページのお知らせ、Instagramよりご確認いただけます。

院長 松岡 明希菜
記事監修
院長 松岡 明希菜

滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教

日本小児科学会 小児科専門医、日本血液学会認定 血液専門医、小児血液・がん学会、日本血栓止血学会

詳しい医師紹介を見る  クリニックの予約を取る

お知らせ

ブログカテゴリー

最近の投稿

月別アーカイブ