ブログ
Blog
Blog
宿泊行事や夏休みを前に、朝の濡れたシーツに対し、不安や焦りを感じてはいませんか?
小児科医としてまずお伝えしたいのは、おねしょ(夜尿症)は決して特別なことではなく、お子さまの体が成長している過程で見られる、とても一般的な現象だということです。
夜尿症とは「5歳以降で、1ヶ月に1回以上の夜尿が3か月以上続くもの」と定義され、年齢とともに自然に解消していきます。
5、6歳で約20%、小学校低学年で約10%、10歳以上で5%前後、15歳以上で1〜2%、以後ほとんどの方が夜尿を卒業します。(夜尿症については過去ブログにも記載しておりますので、ぜひご覧ください。)
今回は、宿泊行事への対策についてもお話ししたいと思います。
夜尿に対する治療方針については基本的には変わりません。まずお体に何か問題のないことを確認したのち、家庭での生活習慣の工夫、生活の整えを行うことからスタートします。生活習慣の改善で変化が乏しい場合は、医師の指導のもとで夜尿アラームやお薬内服のような積極的治療に進みます。
治療効果や経過はお子さまにより様々ですので、宿泊行事の最低6週間前にはぜひご相談ください。準備期間が3~6か月程度あると、より安心して宿泊行事を迎えることができると思われます。
宿泊当日の対応については、お子さまの気持ちを尊重しながら、個々に対策を考えてあげましょう。宿泊に関わる先生やスタッフ、また医師と相談しながら、安心して眠れるよう環境を整えてあげてください。
学校の先生やこどもイベントの宿泊スタッフは、夜尿対応に慣れていることがほとんどです。お子さまが大人からのサポートに抵抗がない場合は、事前に当日の夜尿対策(就寝前の内服や夜尿対策パンツ等への着替え誘導、また夜間や早朝のトイレ誘導など)について、相談しておくとよいでしょう。
もしお子さまが大人からのサポートにどうしても抵抗がある場合は、状況に応じて、夜尿対策グッズを活用し、自分で夜尿対策ができるように工夫することも考えます。
夜尿対策グッズとしては、吸水・防水パンツ、ズボン、パットなどがあります。インターネットで、「夜尿、おねしょ、対策グッズ、パンツ、ズボン」などで検索すると、商品を探すこともできますし、自家製のものを使用される方もいらっしゃいます。当日にそれらのグッズを上手に使用できるよう、ご自宅で予行練習を行なっておくことがおすすめです。
夜尿対策・グッズ等については、下記HPなどもよければご参考にされてください。
・おねしょドットコム https://onesho.com/patient/
・お泊まり対策!宿泊行事を楽しむために https://onesho.com/assets/img/download/pdf/stay.pdf
夜尿治療に関しては、もし治療を中断してしまい再発しても、再度治療に取り組めば以前より早くに効果がでることが多いですので、まずは安心してご家庭での小さな工夫に取り組んでみてください。
お子さまの「できた!」という自信に繋がるのは喜ばしいことです。困ったときはいつでもご相談ください。
滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教
日本小児科学会 小児科専門医、日本血液学会認定 血液専門医、小児血液・がん学会、日本血栓止血学会