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こんにちは。さくらキッズくりにっくです。
今週は、医師の澤田より医療コミュニケーションにまつわる豆知識をお伝えします。
今回のテーマは「のどの診察」です。
小児科の診察では、お胸やお背中の聴診のあと、お口をあーんと開けてのどの診察をさせてもらうことがあります。
お子さんの中には、お口を開けるのがへっちゃらな子もいれば、ちょっと苦手な子もいます。
乳幼児さんではお口が小さくて奥まで見えにくかったり、ティーンズさんでは人前でお口を開けるのが恥ずかしかったり、案外難しいのが「のどの診察」です。
●なぜのどの診察は大切なの?
お子さまがよくかかる病気の中には、のどに特徴的な所見がみられることがあります。
のどの特徴的な所見は、見えやすい手前の部分よりも、その奥にある部分(軟口蓋、扁桃、咽頭後壁)に出てくることが多いです。

(図はgeminiにより作成)
たとえば、
・手足口病やヘルパンギーナ … 軟口蓋のアフタ(小さい口内炎のようなもの)
・溶連菌やアデノウイルス … 咽頭や扁桃の発赤、扁桃の白苔(白いうみのような付着物)
などが代表的です。
他の症状、診察所見、検査所見とあわせて総合的に診断をしますが、のどの奥の所見を確認できるのがベストです。
さらに、当院ではインフルエンザ検査の方法の1つとして「nodoca(ノドカ)」というのどの写真を撮影してインフルエンザかどうか判定をする機械を導入しています。
(参照)痛くない!喉の写真で診断するインフルエンザ検査を始めました! |小児科 さくらキッズくりにっくのブログ
この検査では、お口の中に小型のカメラを入れて、のどの奥(咽頭後壁)の写真を撮影します。
そのため、大きく口を開けてのどの奥がひらいた状態を数秒間キープしていただくことが必要です。
nodocaは6歳以上のお子さんが対象となりますが、上記のように大きな口が開けられることが正確な検査をするうえで重要です。
●口を大きく開けるには?
このように、のどの診察や検査を確実におこなうことは、病気の診断をするためにとても大切です。
もちろん、どうしてもご自身で口を開けるのが難しいときは舌圧子を使ってのどを見るお手伝いをさせていただきます。
お子さんにとって楽にのどの診察ができると嬉しいですよね。
お子さんに口を大きく開けてもらうために、私たちスタッフがよく使う声かけをご紹介します。
(例)
・声を出してみてね 「あー」あるいは「えー」
・舌をべーっと下に向けて出してね
・○○(恐竜さん、カバさん…など好きなものでOK)みたいに大きなお口だよ
・あくびをするみたいなお口をしてみてね
・大きく息を吸ってみてね
お子さんがイメージしやすい動きをお伝えするようにしています。
●おうちでできる練習法
(1) まわりの人がお手本を見せて真似っこをしてもらう
まず、お医者さんごっこなど楽しい遊びの雰囲気で、保護者の皆さんやきょうだいさんの大きな口を開けるようすを見てもらいます。そのあとで、お子さんにも同じように大きな口を開けてもらってみましょう。上手にできていたらたくさんほめてあげてください。
(2) 鏡を自分で見て口の開き具合を確認する
大きいお子さんであれば、ご自身で鏡を見てもらい、お口が十分開けられているかを確認してもらうのが有用です。自分が思ったよりも実際の開き具合が少なかったり、のどの奥が見えていなかったりすることに気付くかもしれません。
※のどや顎の状態によっては無理やり開けない方がよい場合がありますので、体の調子に合わせて練習してみてくださいね。
本日は、「のどの診察」を上手にできるようになるためのコツをご紹介しました。
小児科の診察に向かう際の、お役に立ちましたら幸いです。
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滋賀医科大学医学部医学科 卒業、大津赤十字病院初期研修医、滋賀医科大学医学部付属病院 小児科、静岡県立こども病院 血液腫瘍科、聖マリアンナ医科大学病院 小児科助教
日本小児科学会 小児科専門医、日本血液学会認定 血液専門医、小児血液・がん学会、日本血栓止血学会